気持ちの向かう所
母が退院して来た。1月11日のショートステイから始まり、そのまま入院。
丸々3ヶ月家を空けていた。
この3ヶ月本当にいろいろあった。
1月中は手術もあり、病院も遠かったので母の事を考える時間がほとんど。
2月1日にリハビリ病院に転院。家から近くなったが面会は出来ないので、ひたすら洗濯物を運ぶだけ。そんな中コロナの波が我が家に近づき、旦那と息子それぞれにPCR検査を受けた。私は私で健康診断で引っ掛かった後の検査等で大変な目にあった。ただそれと同時に駅ハイを再開して、ひとりで気軽に出かける楽しみを手に入れた。
そこからはもう堰を切ったように歩きに出かけた。そしてずいぶん離れていた生け花の世界にも少し近づいてみた。
自分のために時間を使うのってなんて楽しいんだろう。2月から3月までそんな気持ちで一杯だった。それはまた別記事で。
母は病院の皆さんのおかげで思った以上に回復していた。ただ精神面が相変わらず不安定。そんな母を褒めてなだめて、あぁまたこの生活が始まるんだ…
束の間の自由を知ってしまった今、介護が終わる日を夢見る気持ちが以前より大きくなった気がする。息子も大学生になり、手がかからなくなったこともこの気持ちに拍車をかけている。
同時にいくつもの事をこなしたり考えたりするのが苦手な私。介護が一番になってしまうと他が全くと言っていいほど入らなくなる。この3ヶ月で過ごした自由時間をなんとか少しでも残したい。そうすれば早く介護が終わってほしいと言う、ちょっとブラックな思いが薄くなる気がする。
やり遂げるのか、ギブアップになるのか、行方はわからないけど少しずつ頑張ってみたい。
誰のためでもなく自分のため。
