まめサヤ日記

おいしいアンコになる為にサヤの中で日々奮闘中

成長するって何だろう 2

結婚して4年。ようやく生まれた我が息子。前にも書いたが小学校低学年まではちょっとグレーゾーンな子だった。歩き出し、おもちゃで遊ぶようになって友だちも必要かと児童館へ行くと…人に興味無し、おもちゃもあまり使わず、ただひたすら扉と言う扉を開け閉めしている。みんなで踊るア◯パ◯マ◯体操も部屋から脱走してしまう。読み聞かせや紙芝居もほとんど聞かず部屋をウロウロ。

地元とは言え、ほとんど知り合いがいない私。今は笑われるけど、人見知りで自分からは話しかけられなかった。だんだん児童館に行かなくなった。次は公園。でも人が多いと落ち着かない。ましてこんな息子が他の子とトラブったらどうしていいかわからない。息子を自転車に乗せて近所をグルグル。誰も居ない公園を見つけて遊ばせる。気が楽だった。

それでもこんなんじゃダメだと勇気を出して音楽教室にトライ。結果は同じ。みんなでする輪には入らず、私が楽しそうに一緒にやれば?と頑張ったけどダメ。グランドピアノの下に潜り込んでピアノを弾く先生の、ペダルを踏む足をじっと見ている。そういう姿を見るのが辛くて休みがちになった。でもそこにはもう一人息子と同じような様子を見せる女の子が居た。彼女のママが療育を紹介してくれた。

実は保健所での健診でその療育グループを紹介されたことがあった。区内だが川を越えて行かねばならず、人見知りも相まって見学すら踏み出せずに居た。しかし件のママが強く勧めてくれたのもあり見学まで漕ぎ着けた。見学の日、先生方はみんな明るく元気だった。その日は砂遊びをしていて、息子は先生に促されるとすぐ輪に入って行ったのだ。魔法にかけられたように通所を即決するが、その後はまた元通り。でも先生の言葉に救われるのだ。

「部屋から出なければ一緒に出来なくてもいいのよ」

それまで私はとにかく周りの子と同じにしてほしいとしか考えていなかった。そうならない息子を見るのも辛いし、何より私自身が恥ずかしかったのだ。自分の事しか考えていなかった。自分の理想ばっかり追っていた。母になるって子どもを産むだけではダメなんだね。覚悟が全然足りなかったわ。療育に来る他のお母さんたちにもたくさん力をもらい、息子といっぱい向き合うきっかけをもらえた。まぁ息子に悩まされる日々は今も継続中だけどね…