まめサヤ日記

おいしいアンコになる為にサヤの中で日々奮闘中

おもひでゴロゴロ 自分昔話 1

東京都勤労青年洋上セミナー

これは私の人生の転機と言っても過言ではない。昔々鈴木東京都知事が10年計画で行ったモノ。都内の中小企業に働く20代の男女300人が船で中国へ行き、向こうの同年代の方々と交流をはかる研修旅行のようなもの。13日間300人が行動を共にする、とてつもない規模のシロモノなのだ。東京都も余裕があったんか…

往復各4日間の船上生活、5日間の中国研修。あくまでも遊びではないのでスケジュールはきっちり組まれてる。船上では朝の集会、同行する様々な分野の方々の講義、班別討議、クラブ活動、楽しみは食事(これはかなり豪華だった)と夜就寝までの自由時間。まぁ、お年頃の男女がワンサカ集まってるわけで、中には既婚者も居るがほとんどが独身。パートナー探しに来たと豪語するヤツもいるほど。だから風紀に関してはとーってもキビシイ。就寝前の点呼は部屋の全員の顔を見ないとダメ。船酔いだろうが何だろうが点呼が終わるまでは寝られない。えぇ、えぇ、お年頃の男女に間違いがあってはなりませぬ…

中国上陸後は国賓並み?十数台のバスが連なって走るわけで、パトカー先導である。研修とは言え観光もあるのだが、今思えば異様な光景だったろう。謎の制服集団があちこちに居る。紺ブレザーにチェックのスカート、ズボン。髪型自由、足元、特に女子はストッキングにヒールなんてのも居る。化粧もバリバリだしタバコもプカプカ。中には日本人観光客に「どこの学校?」と聞かれる人も。一番困ったのはトイレと食事。トイレは有名だから言うまでもないが、食事は日本の中華料理がいかに日本人向きに作られているかがわかった。自分の舌に合う食事にありつくまではひたすら米の飯だけで凌ぐ。ふりかけ持ってた人は神だった。

こんな13日間、同じ釜の飯を食べた仲間。人数多過ぎて自分の班、クラブ周りしか知り合いは出来なかったけど、とても大きなものは得た気がする。入社6年目で参加した私、変化は得意じゃないしまさに絵に描いたような井の中の蛙。いろんな職業、世界の人と出会えるこんな機会、絶対なかった。恋愛と言う点では全く、えぇ全くご縁は無かったけどね。班紹介に書かれた私…「女を捨てても笑わせてくれた、一家に一台的存在」って💧いいんです、男女問わず交友関係が広がっただけで。帰った後もOB会活動やらいろいろ参加して旦那と出会って今の生活があるんだから。実は旦那も同じ船に居たんだよね、全然接点無かったよ。縁って言うのはどこに転がってるかわからないよね。